コラム

2014.04.17

綾傘鉾 平成5年の取材VTR

懐かしの映像を一つ、YouTube壬生六斎チャンネルにアップロードしました。
京都放送の取材に綾傘鉾保存会と綾傘鉾囃子方保存会の当時の各会長が答えている様子です。
この模様は、平成5年7月17日の山鉾巡行中継内で放送されました。

綾傘鉾 TV取材 平成5年」 (YouTubeのページが開きます)

7月12日に壬生寺で練習となっていますが、これはあくまでテレビ用。
日頃、ここで綾傘鉾の練習をしたことはありませんでした。

それにしても、現在と相当入れ替わった懐かしい顔ぶれ。
そしてまた、当時の会長さん達がそれぞれ名言を残しておられます。

綾傘鉾保存会 片山 元会長
「いえ、まだ。まだまだ完全とはいきませんしね」
「我々生きている間に、少しでも、100年間もつようなものをね、つくっといて。100年後に、これが仮に文化財に指定されれば、これはもうこれで本望です」

まさに祇園祭のスケール、すなわち"伝統"の尺度です。
人の一生から見れば如何にも気の長い話ですが、こういうことを現に平気でやってきたのが町衆です。
したがって、たかだか半世紀程度で成果を欲してはいけません。
当世の評価などうたかたの夢。
遥か将来に亘り行われ続けてこそ、晴れて我々は誇りと言えるのです。

綾傘鉾囃子方保存会 浅井 元会長
「私ら、昔からこう、先祖から扱っている、親っさんから扱っている鉦と笛ですね、これをですね、これを守ってきたわけです。これを今やっているわけですね。ですから、ちょっとこう、今の他所さんの鉾の囃子とは、ちょっとこうテンポが速い」

既に幽明を異にされた先人達、伝説中の無名氏……
そのいずれもが偉大な功労者、誰が欠けても今日はありません。
たとい個人の名が残らずとも、伝統ある限り実績は残るのです。

ところで、浅井さんのお話にもある通り、他所さんに「速い」とよく怒られとるのは本当です。
「あんまりゆっくりした囃子やと歩けやしません」と、結果論的に前向きに語っておられますが……
こういうところは、鉾町の譜本解読と共に、いまだに検討課題でありまして。
"完全"てほんまに程遠いですねぇ。

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