コラム

2017.05.03

壬生六斎の旅:那智山青岸渡寺

今回から始まります新シリーズ「壬生六斎の旅」。
壬生六斎に所縁のある地を巡ります。

初回となる今回は、「飛観音」の歌詞に出てくる寺、紀伊の「青岸渡寺(せいがんとじ)」。
先日「鉦講衆」のページを新設したこともあって、鉦講の歌より取り上げます。

那智山青岸渡寺は、西国三十三所観音霊場の第一番札所。
それ故、「飛観音」でも一番目に登場します。

紀伊國那智山観世音 ふだらく岸うつ三熊野の なちいの観世音まへにて 札うち納める

余談ですが、上鳥羽橋上では「札うち“始める”」と伝えており、より一番札所感が出ています。

ところで、札所にはそれぞれ御詠歌がありますが、その歌詞と鉦講のものとは少し似ているようです。

御詠歌
「普陀洛や 岸うつ波は三熊野の 那智の御山に ひゞく瀧津瀬」

ところどころのフレーズが重複していますね。
各名所によって決まり文句みたいなものが昔から定着していたのか、それとも伝承に何らかの関連があるのか。
ちなみに、御詠歌でも鉦を使うことがありますし、講を結んで活動しますから、その点鉦講と似ています。
しかし、旋律やパート分け、楽器演奏の比重等、一聴して印象の異なる点もあります。

「紀伊山地の霊場と参詣道」はユネスコの世界遺産に登録されており、記念碑が建っています。

お隣には、熊野那智大社があります。

三重塔です。
古くに焼失していたものを再建したそうです。
幾らか料金を払うと中を見学可能です。
内部にはエレベーターが設置されています。
後ろに見える那智の大滝とのコントラストが美しく、しばしば観光情報に掲載される構図です。

那智の大滝です。
嘘みたいに高い岸壁からの怒涛の瀑布、自然の奇跡です。
いわゆる“パワースポット”などと軽く紹介されても、今回ばかりは理由不要で納得できます。
これを拝むだけでも、ここまで来た甲斐があるというもので、古来より崇敬を集めてきたのも頷けます。

那智山青岸渡寺へは、まずJR特急くろしおに乗って「紀伊勝浦」駅へ。
それから駅前より熊野交通バスに揺られること30分程度で終点まで。
降りたら、お土産屋さんが並ぶ道路を抜けて、参道入り口から階段をテクテク登って山の上まで行きます。
雰囲気を満喫したい方は、途中のバス停、「大門坂」や「那智の滝前」から降りて歩くのもアリ。
バスは、紀伊勝浦駅前の営業所窓口で、あらかじめ往復切符を買っておくのがオススメです。
ちなみに、勝浦では港町ならではの新鮮で美味しい魚介類が味わえます。
(これを食べたと言うと、欧米の活動家が怒ってきそうな例のアレとかアレとか美味しかったです)

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