コラム

2017.08.01

壬生六斎の旅:書寫山圓教寺

ご覧下さい、この素晴らしい眺め。さっきまで居た地上があんなに下の方ですよ。
わたしは今、ロープウェイに乗って山登りをしています。
なんの為かって? 実はお寺詣りをする為なんです。
そう、これから行くお寺は、ロープウェイで行かなければならない程、山の上にあるんです。

こんにちは。壬生六斎に所縁のある地を巡るシリーズ、壬生六斎の旅です。
四回目となる今回は、引き続き「飛観音」より、書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)を訪ねます。

播磨國にて書寫寺観音 はるばる登りて 観世音まへにて 札うち納める

圓教寺は西国三十三所観音霊場の第二十七番札所。
その境内はとても広く、なんとこの山頂一帯が丸ごと圓教寺なんです。

ロープウェイの山上駅を降りた後も、山道をテクテク歩きます。仁王門を過ぎてもまだまだ。
これはもう、完全にハイキングコースですね。

ようやく開けた所に出ると、迎えてくれるのは、まるで京都にある清水の舞台のようなお堂、摩尼殿。
そして、さらに先へ進むと――

目の前に広がるのは、常行堂、大講堂、食堂の三つのお堂に囲まれた運動場の様なスペース。
(写真右手が大講堂、正面が食堂)

横長の建造物、食堂(じきどう)は二階建て。大変珍しい建物です。
(先程の写真と逆方向から見下ろした図。右手奥が常行堂)

圓教寺は、ハリウッド映画やNHKの大河ドラマをはじめ、数々の時代劇のロケ地としてもよく使われているんですよ。

では、ここでクエスチョン。
寺の名前の前につく“ホニャララ山”というのを山号と言いますが、書寫山の場合は山号としてだけでなく、この山そのものの名前にも用いられています。
その名前の由来は、ある神様が山頂に降り立ったという伝説に因むのですが、では、その神様とは一体どなたでしょうか?
♪チャラララチャラララチャラララチャラララチャーン♪

まこと「え? お寺なのに、神様?」
ひとし「ま、そうですね。昔は神仏習合と言って、今ほど厳格に分かれていませんでしたから」
えいじ「しかし、そうは言うてもね、神様の名前書けっちゅうたってあーた、そんなん、なん人も知りませんよ」
ひとし「ええ、ですから、ま、かなり有名な方と申しますか」
まこと「ヒント下さいよ、ヒント」
てつこ「あら、あたくし分かったかも」
ひとし「ではお書きください、どうぞ」
まこと「ちょっとー!」

~シンキングタイム~

ひとし「では、まずまこと君から見てみましょう。これは……『イエスさま』?」
まこと「神様って言うから……」
えいじ「きみねえ、日本の寺や言うてんのに。ほんばにもう、ぼくこの人と並ぶの恥ずかしいわ」
まこと「だってもう、分かんないんだもん!」
ひとし「では続いて、バンドーさん。『アマテラス』とお書きで」
えいじ「“有名な”っちゅうことでね、やっぱりピーンときました。あの男とは出来が違うんですよ、ここの」
ひとし「では、先程“分かった”とおっしゃっていたクロヤナギさん、『スサノオノミコト』」
てつこ「ええ、多分、書寫山の“しょしゃ”っていう音は、スサノオの“スサ”がなまったものじゃないかと思います」
まこと「エー、そんなダジャレみたいなことあります?」
てつこ「あら、あーた知らないの。昔から物の名前っていうのはそうやって関係するものから引っ張ってくることが多いんですよ」
えいじ「ああ確かに、おかあさんにそう言われると、そんなような気がしてきた」
てつこ「そこいくと、あなたのアマテラスもなんだかねえ。ただ単に有名だからっていうのも、ウッフッフッフ」
ひとし「では、正解を見てみましょう」

姫路市に合併されるまで、この辺りは曽左村(そさむら)と呼ばれていました。
これもやはり同じ由来に基づくもので、そもそもお寺が出来る以前から、山は素盞ノ杣(すさのそま)と呼ばれていたそうです。
“素戔”すなわち、素戔嗚(すさのお)ですね。
というわけで、正解は「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」でした。
一説には、その後、僧侶が一心不乱に経文を書き写す様を称えて、“書写”の字をあてるようになったそうです。

ひとし「というわけで、クロヤナギさん正解です。お見事」 テッテッテー♪

……

……

……

……クイズ番組「世界ふ○ぎ発見」の往年のやり取りを、特に意味もなく再現してみました。
(冒頭からミステリーハ○ターがレポートしている体になっています。そのつもりで読んで頂ければ)
ちょっと趣向を変えてみようと思って……。

帰りに、ふもとの駐車場にある食堂でおうどんを食べました。
ぼたんうどん、という、その名の通り、猪の肉が入っているおうどんです。冒険してみました。
お肉は甘辛く煮てありまして、臭みとかそういうのはないです。美味しかったです。
お店のお姉さんも愛想良かった。「また来て下さい」と言われましたが、そうそう行ける場所でもないんだよなあ。

書寫山圓教寺へは、姫路駅から神姫バスに乗って30分程度。そこからロープウェイで4、5分。
地元の人も使う路線バスは、時間帯にもよるでしょうが、行きも帰りも割と混みあっていました。
バス停では早めに並んでおかないと座れないかも。

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コメント

pyon様

コメントありがとうございます。
頂戴したご意見は今後の検討課題とさせて頂きます。
またご覧頂ければ幸いです。

  • 管理人
  • 2017.08.11 22:23

初めてコメントさせていただきます(^^)
いつも拝見させていただいてます!
壬生六歳の旅も興味深く拝見させていただいてます♪
先日の今宮神社での奉納を見に行けず、
残念に思っています。
もしよろしければ、様子を教えてもらえたら嬉しいです(^^)
それと、今年から山鉾巡行の棒振りの方が交代されたと中継で聞きました。
新旧の方のお話が聞けたらなーなんて、思いました♪
是非よろしくお願いいたします〜

  • pyon
  • 2017.08.07 08:42

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