節白舞(ふしはくまい)
概要
儚い存在である我が身を認識し、仏にすがること、念仏の尊さを説いた歌です。
歌詞
導師 | 悪ぎやく五悪の罪深き故に |
---|---|
座 | 志やばや世界に生をなす身 道の草葉に宿りをく 露よりも なお きゑやすき 仇なる身をもち 何をか みだを 頼まざるぞよ たどりことにもせよ |
導師 | 佛は主従悲しみ給ふぞ |
座 | 佛は主従と頼ぬ身なれば ゑんなき志ゆちよなり |
導師 | 偖も遠といや 有難な事ぞよ |
座 | 念佛六字は はもじすくなけれ くどくの業ぞよ |
導師 | 佛の御名を語ろうぞ お聞きやれ |
座 | 一ふやく志 はせの観音 たゑまのまんだら やたの御地蔵よ |
導師 | 佛の御名に次第が御座るぞ 一に不動 二に釋迦 |
座 | 三に文殊 四 ふげん |
導師 | 五 地蔵 六 美ろく |
座 | 七 薬師 八 観音 |
導師 | 九 せい志 十 阿弥陀 |
座 | 阿志く 大日 こくぞうよ |
導師 | 是より信のゝ善光寺詣る |
座 | 善光寺詣りて うばとの橋にて 罪ほろぼし 志う志よう |
導師 | 二たび信のゝ善光寺詣りて |
座 | 十悪五悪 罪ほろぼし 志う志よう |
導師 | 三度信濃の善光寺詣る |
座 | 九思のうてなに 志う津めする事 何うたがひなし |
※原文まま。