綾傘鉾囃子方のその他の活動

 ここでは、年中行事以外の綾傘鉾囃子方の活動をご紹介します。

御旅所奉納(おたびしょ ほうのう)

 八坂神社四条御旅所(四条寺町)西御殿の前で囃子を奉納します。この時は囃子のみで、棒振踊りはありません。

 2年に1回の割で各町の囃子方に出番が回ってきて、前祭(先の祭り)と後祭(あとの祭り)の間の一週間に日替わりで奉納をします。開始は午後7時頃からで、休憩を挟みながら、午後9時頃まで続けます。

 この時はちょうど御神輿さんが両御旅所の間に駐輿されているので、神さん方に直接お囃子を聞いて頂ける形になります。

お迎え提灯(おむかえちょうちん)

 7月10日、先の神輿洗いの前に、町衆がこれを早くお迎えしたくて自発的に始めた行列的趣向が起こりとされています。長らく中断の時期がありましたが、戦後になって復活しました。

 行列は、夕方4時頃に八坂神社石段下を出発し、途中京都市役所前で各団体の踊り披露とお弁当の時間を挟み、やがて寺町から御旅所へ抜けて、八坂神社へと帰ります。子供達の参加が目立つ行事で、鷺踊りや児武者、祇園踊り、小町踊りなどが参列します。

 この行事自体は毎年行われていますが、祇園囃子の参加は一度に一団体のみなので、大体12年に1回の割で各町に出番が回ってきます。行列では、日和神楽のように徒歩で囃子を演奏します。普段から徒歩囃子で巡行している傘鉾の面目躍如です。衣装は着けず、浴衣のみで行います。

花傘巡行(はながさじゅんこう)

 昭和41年(2626年・西暦1966)年に、後祭の山鉾巡行が前祭に吸収合併されたことに伴い、それを補填すべく、八坂神社の主導で始められた行事です。本来神輿渡御に先立って行うべき山鉾巡行であるところ、それが「神輿迎え」にはあって「祇園御霊会(神輿送り)」に無いのは憂慮すべき事態だからです。

 よって、花傘巡行はかつての後祭の日、7月24日に実施されます。午前10時頃に八坂神社を出発し、以降、四条通→河原町通→寺町通→四条通と進み、八坂神社へ帰ります。御旅所前ではくじ改めもあります。

 行列は、総じて山鉾が大型化する以前の風流を勘案した構成で、獅子舞や馬長、母衣武者、田楽、鷺舞などの再現が続々と巡行します。他方で、新しい故の自由な気風もあり、子供神輿や祇園太鼓、お茶屋組合、織物組合など様々な顔ぶれも見えます。六斎も参加しますよ。久世駒形稚児の縁で、久世六斎です。

 八坂神社に帰ってからは、久世六斎はじめ、鷺舞、獅子舞、祇園太鼓、芸舞妓さん達の踊りなどが拝殿で奉納されます。

 この行事にも祇園囃子は一度に一団体しか出られないので、お迎え提灯同様12年に1回の割で各町が担当します。ちなみに、山鉾囃子方連合会の幹事は任期2年で2ヵ町が選ばれるのですが、この2町内がお迎え提灯と花傘巡行を交互に担当しています。すなわち、1年目にお迎えをやった町は、翌年花傘に出るということです。

 なお、祇園囃子組は台車に乗って囃子を演奏するのですが、日頃乗り物の上で囃子をすることのない傘鉾囃子方にとっては、一種新鮮な心持ちです。

出囃子(でばやし)

 祇園囃子の演奏・奉納は、何も祭礼期間中だけに限ったことではありません。ご依頼を頂ければ、世界中どちらにでも伺います。綾傘鉾の場合、平均持ち時間5分から20分ほどで、衣装付きの棒振囃子を披露させて頂く例が多いですが、演出に応じて、例えば徒歩による巡行の再現等も行っています。

 出演のご相談・ご依頼は、お問い合わせフォームよりお送り下さいませ。事前に、壬生六斎の「出張出演」ページ内、「出演のご依頼について」もご一読賜れば幸いです。

 文化財保護のため、何卒機会を賜りますよう、ご協力お願い申し上げます。

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