出張出演

清水寺

 六斎念仏講は古くから“勧進”と称して市中に進出しては、門づけで奉納を行うのが習いでした。「拾遺都名所図会」(天明7年(2447年・西暦1787年)秋刊)にも獅子の挿絵入りで、「六斎念仏は毎歳七月十五日に在郷よりおのおの組を立て都の町々に出、盂蘭盆会魂祭の馳走に家々の所望により行ひける。近年はおどけ狂言をまじへて衆人の目を悦ばしむる」とあります。

 このように地元地域から飛び出して出演する形は現代にまで受け継がれ、各所より依頼を受けては今なお度々出張出演を行っております。これには、寺社への“奉納”のみならず、個人や団体向けの“公演”も含まれます。一般公開されるものばかりではありません。今は、ホテルの会場などで行う趣向が多いです。依頼さえあれば都合のつく限り年中どこにでも参上するという機動性の高さが、六斎念仏講の性格なのです。

 右上の写真は、音羽山清水寺の舞台で壬生六斎が奉納をした時のものです。この時はちょうど“三十三年に一度の御開帳”の年でした(平成12年(2660年・西暦2000年))。場面は「四ツ太鼓」です。“清水の舞台から飛び降りる覚悟で”という慣用句で有名なこの舞台は、昔から各六斎講にとっての晴れの舞台でもありました。

お迎えの祇園ばやし

とある催し物に際し、来場者をお迎えするために、入り口ホールにて祇園ばやしを演奏。

出張舞台で祇園ばやし

お目出度いお席に招かれ、会場内舞台の金屏風の前で祇園ばやしを披露。

京都会館にて獅子舞二頭立ち

 平成20年(2668年・西暦2008年)2月24日には、「第38回 京の郷土芸能まつり 都の賑い―祭・まつり― 『京都の六斎念仏』重要無形民俗文化財指定25周年記念公演 大集合! 京都の六斎念仏」が京都会館にて行われ、市中の六斎講が念仏系・芸能系ないまぜに10団体出演しました。壬生はこの時「獅子舞」を披露しました。「京の郷土芸能まつり」には、割とよく六斎が招かれ、各回いずれかの団体が出ていますが、このように六斎だけで構成する企画も時折あります。

出演のご依頼について

 壬生六斎念仏講中では、伝統文化の保存・継承技術の向上・後継者の育成といった観点より、出演のご依頼を広く受け付けております。ご協力頂ける方は、下記をご一読の上、出演ご希望地(会場名と住所)お名前(法人様の場合は御社名とご担当者名)お電話番号ご希望の演目を必ずご記入頂いて、「お問い合わせ」フォームより、お申し込み下さいませ。ご相談だけでも結構でございます。伝承維持のため何とぞ活動の機会を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

演技をする場所

 出張先に限りはございません。京都市外へももちろん出張致します。過去の実績としては、東北・関東・中部・近畿・中国・四国の各地方がございます。

 出演先は、神社仏閣、劇場、会館、大学・学校、博物館、老人ホーム、料亭、商業施設、ホテルなどが主な所で、実際に演技する場所は、本堂・本殿、拝殿、ホール、各種会場、座敷などが主ですが、屋内のみならず屋外でも演技するに足る敷地があれば、例えば庭園などでも行うことができます。

 スペースは、昔から三間四方(約30平方メートル)が最も映えるとされますが、もう少し狭くても演技自体は可能です。但し、後述の通り、演目に制限のつく場合がございます。

出張時の演目

 演目は、ご依頼主様のご指定になったものを致します。但し、場所によってはご期待に沿いかねる場合もございます。例えば、天井が低いため、獅子の碁盤乗りを省略する等の対応をとることは比較的よくあります。

 演ずるパターンとして最も多いのは、「祇園ばやし」と「獅子舞」を二番続けてするものです(最短20分)。内容は、与えられた持ち時間によって現場で調節します。「鉄輪」や「四ツ太鼓」等の曲をこちらの判断で足すこともあります。

 なお、ご希望の時日にご希望の演目の担当者が参加できない場合もありえますので、まずは事前にご相談下さいませ。

活動費ご協力のお願い

 出張出演に際しましては、講中活動費のご協力をお願い申し上げます。これは、主として道具・衣装類の修繕・新調等、講中の保存活動に充当するものです。詳しくはご相談下さい。

 講中は決して営利を本意とするものではありませんが、地域の伝承保護のため、何とぞご理解を賜りますようにお願い申し上げます。

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